Web制作フリーランスが継続的に案件獲得する営業活動【独立後1年で実施したこと】

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Web制作のフリーランスになりたいけど不安…。

フリーランスの営業方法、案件獲得の方法を知りたい!

フリーランスのリアルな声を聞きたい!

この記事はフリーランスを目指している方に向けて、フリーランス2年目を迎える筆者の経験談を元に、このようなお悩みにお応えします。

まずは、筆者の簡単な経歴から。

筆者の経歴
  • システムエンジニア→広報宣伝・Web担当→Webディレクター
  • 営業は完全未経験
  • 個人事業主として開業して1年

専門的にWebの知識を学んだ期間は3年ほどですが、営業は完全に未経験でした。

そんな状況で2020年9月に個人事業主として開業したのですが、今ではたくさんのお仕事をいただける状態にまでに至っています。

この1年でいただいてきた仕事の件数、状況がこちらです。

フリーランス1年目の仕事の状況
  • 1年で請け負ってきた案件の数は約30件
  • Web系が7割・グラフィック系他が3割
  • 4ヶ月間(開業直後に集中)は受注ゼロ
  • 全案件の内、約半数はリピートでの案件
  • 最近は依頼をお断りせざるを得ない状況

元々は会社員としてWebディレクターやWeb担当者として勤めてきましたが、一念発起して念願のフリーランスになったのが今から1年前です。

個人的な人脈の中にWeb業界の人は少数で、かつ気軽に仕事をいただけるような関係ではなかったですし、営業経験もゼロ。

今思えば「独立」という選択はかなりリスキーだったなと、改めてヒヤヒヤする思いです。

ここまでの道のりは困難の連続で「来月の収入がない」という不安に押しつぶされそうになったことも数知れず。

そんな僕でも現状は上記の通り、リピートでお仕事をいただけている状況です。

それどころか、追いつかないほどたくさんのお仕事のお話が来ていて、残念なことにお断りしている状況にまで至っています。

こういった僕の1年の経験を元に、フリーランスを目指している方が気になるであろう「営業方法」や「案件の獲得方法」そして「営業活動をする上での注意点」を解説していきます。

ご相談はお気軽に

「もっと詳しく話を聞きたい」「相談に乗って欲しい」という方はお気軽にご連絡ください。
内容にもよりますが、もちろんお金をいただくつもりはありません!

1人でも多くのフリーランス仲間が増えて、軌道に乗ってもらえれば僕にとっても嬉しい限りです。
ゆくゆくは協業し合える関係にまでなっていけたら嬉しいので、本記事を読んで参考になったり、ご質問やご相談がある方は、ぜひご一報ください。

1. Web制作のフリーランスが案件を獲得するための営業方法5つ

僕が独立してから1年の間に実行してきた営業活動がこの5つです。

実際に取り組んできた営業方法
  1. 友人、知り合い、親戚に相談する
  2. 地元の市民団体、商工会議所で経営者仲間とつながる
  3. ビジネスマッチングアプリでパートナーを見つける
  4. クラウドソーシングでひたすら提案する
  5. SNSでフリーランス仲間を見つける

1-1. 友人、知り合い、親戚に相談する

フリーランスは「信頼」がすべてだと思っています。

でもその信頼を得るのは本当に難しいことだなと、数々の失敗を繰り返す中で実感しました。

そんな中、友人や知り合い、親戚はすでにあなた自身のことを知っているし、すでに(ある程度は)信頼されている状況です。

発注する側も、まったく知らない人に比べれば、安心して依頼できますよね。

お金が絡むので「親しい人には相談しにくいな…」と感じる方がいるかもしれませんが、こちらの誠意と本気度が伝われば、きっと相手も喜んで協力してくれるはずです。

フリーランスが信頼を得るための大きな指標は「実績」です。

最初は無償で請け負ったとしても、仕事として達成すれば立派な実績になります。

一つでも多くの実績を重ねる意味でも、まずは身近な方から相談してみることを強くおすすめします。

1-2. 地元の市民団体、商工会議所に参加して経営者仲間とつながる

経営者とつながると、仕事をもらえる大きなチャンスになります。

経営者は意思決定者であることがほとんどですから、その人に気に入ってもらえれば、今後も定期的に仕事が入り込んでくる可能性もグンと上がります。

市民団体とか商工会議所に参加すればたくさんの経営者と出会える機会が増えます。

ぜひ一度、扉を叩いてみてください。

※参加していきなり「仕事ください」的な態度で望むのは控えましょう!相手に不快な印象を与えるだけです。

1-3. ビジネス向けマッチングアプリで営業と出会う

僕はyentaというサービスを今でも利用していますが、そこで出会った方からは今でも継続的にお仕事をいただけています。

営業が苦手だったので、営業のパートナーさんと出会えたことはすごく大きかったですね。

月々1,000円〜の有料サービスですが、1件でも案件を受注できればすぐに元は取れるので、広告費や自分で営業活動をすることを考えれば、すごく効率的です。

ただし、誰かが間を取り持ってくれることはありませんし、出会った後に何かトラブルが起こったとしても、自己責任でお願いします。

必ず良い人に出会えるという保証もありませんので、その点はご了承ください。

1-4. クラウドソーシングで提案する

フリーランスが仕事を見つけるためのサービスはたくさんありますが、最もポピュラーと言えるのがクラウドソーシングです。

有名なサービス(一部)がこちら。

有名なクラウドソーシングサービス

「スキルシェアサービス」とも呼ばれるこれらのサービスには、とりあえずすべて登録しておいて損はありません。

登録は無料ですし、実績を重ねていけば依頼が舞い込んでくる優良な営業ツールに変身します。

1-5. SNSでフリーランス仲間と出会う

これはもしかしたら難易度が高いかもしれませんが、僕は運良く素敵な方と出会うことができました。

Web制作会社の方を紹介していただいたり、お仕事をいただいたりなど、本当にありがたいことに今でもお付き合いが続いています。

一朝一夕にはいきませんが、SNSで出会った人と仕事上のパートナーという貴重な関係構築に結びつくケースもたくさんあります。

僕だけでなく、周りにもSNSでつながった人とビジネスパートナーになったという方は多いようです。

2. 継続的に案件を獲得するための考え方

フリーランスはその名前が示す通り、あらゆる面でフリーな状態です。

がんばればがんばっただけ大きなリターンを得られるのがメリットですが、その反面「来月の仕事がない」という深刻なリスクと背中合わせでもあります。

そんなフリーランスにとって、継続的に仕事が入ってくる状態までくることができれば、ひとまず安心。

その状態に至るにはどうすればいいのか?

ここからは、僕自身がこの1年で身につけた「継続案件をいただく」ために大事な考え方をお伝えします。

2-1. 仕事があることは「当然」ではなく「有難い」

僕は独立してからの約4ヶ月、まったく仕事が取れませんでした。
当時は本当に焦りましたね。

しかし今は真逆で、お断りするほどたくさんのお仕事の依頼を受けています。

人間の慣れというものは本当に怖いもので、初めて仕事をいただいた時に比べ、お断りするまでたくさんの案件を請けるようになった頃の僕は、傲慢な態度になっていたなと反省しています。

仕事の対価としてもらえる報酬がなければ、基本的には生活ができませんよね。

仕事をいただけるということは、ある程度は信頼感や期待を持っていただけているということです。

そんな状態が「有難い」ことであるという意識は、常に持っておきたいものです。

2-2. 丁寧で誠実な対応がリピートや新規案件受注につながる

近年は変わりつつありますが、フリーランスに対する見方には「安かろう悪かろう」というイメージがあったようですね。

きちんと納品することはもちろん、相手の期待以上の仕事をすることができれば、そのイメージを払拭するどころか、今後の良好な関係構築に大きな影響をもたらします。

継続的に仕事をいただける大きな条件にもなりますし、場合によっては他の方をご紹介いただけることもあります。

ただ仕事をこなすのではなく、丁寧で誠実な対応をすれば「あの人になら安心して任せられる」と思っていただけます。

リピートだけでなく、クチコミとして広がれば新規の案件受注にもつながる大きな可能性も秘めているわけです。

2-3. 困ったら外注する選択肢を常に持っておく

案件を進める中で、どうしても自分では解決できない問題に直面します。

そんな時「ごめんなさい、できませんでした」はできるだけ回避したいところですよね。

とは言えできないものはできないので、すべて自分1人でやろうとせず、多少の費用をかけてでも、外注すべきだと僕は考えています。

リピートしてもらえるかどうかに大きく関わる考え方として「最後まで責任を持って完遂させる」ことは必須要素だと言えます。

そのためには「自分にはできない」と分かった時点ですぐに外注を検討することをおすすめします。

3. Web制作のフリーランスが営業活動をする上での注意点

フリーランスとして営業活動をしていく中で注意しておきたいポイントをお伝えしておきます。

3-1. 下請けの場合は業務委託契約は必須

先日、以下のような報道がありました。

「【独自】口約束で泣き寝入り多発…フリーランスへの業務発注、契約書の作成義務付け事業者拡大」(読売新聞オンラインより)

僕自身も「泣き寝入り」までは行かなかったものの、寸前まで行ったことがあります。

何十時間も工数をかけて制作してきたのに途中で打ち切りになって支払いも無し…なんてことにならないように、下請けの場合は必ず業務委託契約を締結しておきましょう。

3-2. クラウドソーシングの受注率は5%(個人の経験則です)

ランサーズ株式会社の調査によれば、「日本のフリーランス人口は(中略)1,670万人」(「フリーランス実態調査 2021」より)であると言われています。

またクラウドソーシングの利用者は総務省によれば「2018年2月時点における(中略)クラウドソーシング実施者は約134万人(総務省「情報通信白書30年版」)と推計されています。

要するにクラウドソーシングで仕事をしている人、つまり競合の数は「半端ない」わけですね。

そういう状況なので、特にフリーランスとして実績が少ない人が、クラウドソーシングで提案して受注するのは大変です。

あくまで個人的な経験則ですが、提案数に対する受注数の割合は5%程度。

実際に僕の場合は、20件の仕事に提案して1件を受注することができました。

実績がない初期の頃の話であり、うまくアピールできる人はもっとすんなり受注できているかもしれませんので、まずはとにかく提案・修正・提案・修正を繰り返していってみてください。

※実績がないとは言え、架空のサイトでも良いので「こんなサイトが作れます」というアピール材料は必須です。

最初の頃はこれくらいの労力が必要であるという覚悟は持っておいた方が良いですね。

3-3. 無謀かなと思える仕事でも思い切って挑戦

特にフリーランスになったばかりのタイミングでは、できることならどんな仕事でも請け負いたい気持ちになると思います。

でも明らかに自分のキャパシティを超えていたり、スキルが足りない仕事の場合はどうすればいいのか?

僕の場合「7割程度できそうなら請ける」という基準で判断しました。

うまく進めば責任を果たせて報酬をいただけるだけでなく、もっと重要なスキル向上にもつながります。

そして新しい技術を身につけることができれば仕事の幅も広がるので、一石二鳥です。

ただし、不安な中で請け負うことになるので、リスクも高い。

もし本当に挑戦する時は、万一の代替策を考えておく、相談できる人とのつながりを作っておくといった対策を準備しておくことも重要ですね。

4. 「稼げるフリーランス」が1人でも増えることを願って

Web制作のフリーランスが案件を獲得するための営業方法と、継続的に仕事をもらうための考え方を、僕の1年の実体験を元に解説しました。

営業方法はここで挙げた方法以外にもたくさんありますので、ご自身に合った方法を見つけてみてください。

この記事を読んでいただいたことをきっかけに、1人でも「稼げるフリーランサー」が増えれば嬉しいです。

もし記事の内容で気になることや質問、フリーランスになるに当たって不安なことなどがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォームはこちらです。

1年間の知見を元に、僕のできる範囲でお応えしたいと思っています。

僕自身もまだ2年目の若輩者ですので、共にフリーランス仲間として協業できる方とつながれたら嬉しいです。

そういった方からのご連絡もお待ちしております。

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