米津玄師のすごさとは?人気の理由から見る「現代の強者の特徴」

米津玄師のすごさ音楽

2018年に「Lemon」が大ヒットして一躍有名になった米津玄師さん。

サブスクリプションサービスでの楽曲配信が解禁になったことを受けて、改めて米津玄師さんについて調べてまとめました。

一言でいうと彼はミュージシャンというより芸術家。

漫画家を目指していたという彼の芸術的才能がベースにあって、その世界観を音楽にも拡げてきた、という印象を受けました。

数々のヒット曲がなぜ誕生し、世間に受け入れられているのか?

米津玄師さんの楽曲のルーツを探っていくと、その理由が見えてきました。

8月7日「news zero」で対談の様子が放送されます

本日(8月7日)23:30から、米津玄師さんとキャスターの有働由美子さんとの対談が、日本テレビ系「news zero」で放送されます。ぜひチェックしてみてください。
ニューアルバム「STRAY SHEEP」の完成までの苦悩が語られるようです。


 筆者について

大学時代、合唱の全国コンクールにおいて2年連続で1位金賞を受賞。小さい頃から音楽が好きで、趣味レベルですがアカペラやバンド活動なども経験してきました。

てつごろう|@Te256g


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1. 米津玄師とは?基本情報

まずは米津玄師さんの基本情報から。

名前:米津玄師(本名)「よねづ けんし」
身長:188cm
主審:徳島県
生年月日:1991年3月10日生まれ

本名と聞いて驚く方もいるかもしれませんが「米津玄師」という名前からすでに神秘的なオーラは出ていますよね。

1-1. ヒット曲

ヒット曲を一部抜粋してみました。

他にも人気な曲はたくさんありますが、わかりやすい例としてピックアップしました。

  • 彼の名を広く知らしめた「Lemon」
  • Foorinに提供した2020応援ソング「パプリカ」
  • 菅田将暉をゲストボーカルに迎えた「灰色と青」
  • 菅田将暉に提供した「まちがいさがし」
  • DAOKOに提供した「打上花火」
  • ドラマ「MIU404」の主題歌「感電」
  • ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌「馬と鹿」
  • ソニーのCMソング「Flamingo」

1-2. ルーツはボカロP「ハチ」

シンガーソングライターを始めた初期は、「ハチ」という名義でボカロP(※)として活動していました。

ボカロP(ボカロピー)とは音声合成ソフト・VOCALOIDで楽曲を制作し、動画投稿サイトへ投稿する音楽家を指す俗称。

Wikipediaより

当時の楽曲がこちら。

ハチ MV「結ンデ開イテ羅刹ト骸」HACHI / Musunde Hiraite Rasetsu to Mukuro

このミュージックビデオを見るとわかるように、高い芸術性と先鋭的な音楽性が、米津玄師さんのルーツにあります。

そしてこのようなミュージックビデオを作っていた背景には、10代の頃に強く影響を受けたミュージシャンの存在がありました。

1-3. 強く影響を受けたBUMP OF CHICKENとRADWIMPS

10代の頃、アマチュアの人が作っていたFlashアニメ動画を見て、BUMP OF CHICKENの曲や世界観が好きになったようです。

もともと漫画家を目指していて、アニメや物語を作ることも好きだったようですが、このあたりの動画を見ると、今の米津玄師さんのミュージックビデオに通じるものがあるなと分かります。

BUMP OF CHICKEN  k [フラッシュ]

そしてRADWIMPSにも強く影響を受けていたようです。

RADWIMPSとBUMP OF CHICKENに共通するものとして、人間のネガティブな面を受け入れて前向きに捉えようとする世界観があり、米津玄師さんもそういった部分に共感していたようです。

少々難解な歌詞を書かれていますが、人間の弱さを鋭く表現するものが多いところには、こういった背景があるのですね。

また、ミュージックビデオでは全身を使ったダンスを披露していますが、人間が弱い生き物だからこそ、内に持っている情熱、爆発させたい感情を表現しているのではないかと思います。

2. 米津玄師の人気の理由

なぜ米津玄師さんがここまで有名になり、広く受け入れられたのか、僕なりに分析してみました。

そこにはYouTubeというプラットホームが大きく影響しているように感じました。

2-1. YouTubeが追い風になった?

YouTube登録者数が500万人を突破し、ランキングでは2020年8月時点で9位にランクインしています。(参考:yutura

ここで注目すべきは動画の本数。

1位には「はじめしゃちょー」、2位は「Hikakin」と超有名YouTuberが名を連ねていますが、いずれも2,000本を超える動画を公開して総再生回数が74億回なのに対し、米津玄師さんは59本(8/6時点。筆者調べ)で29億回。

実に1本あたりの再生回数の平均は約500万回です。

てつごろう
てつごろう

ちなみに2018年に大ヒットした「Lemon」の動画再生回数は、8月6日時点で5.9億回。もうわけが分からないんだよ。

はじめしゃちょーやHikakinとは動画の種類がまったく異なるとはいえ、1本の破壊力の大きさを感じますよね。

これだけ世界中に知られたのは、YouTubeの持つ特徴が追い風になったと僕は考えています。

独自性溢れる音楽と映像が、彼の魅力を最大限に伝えてくれる。

しかも無料で世界中に届けられる。

こういったYouTubeの特徴が、彼の才能とうまくマッチしたのではないかと思います。

2-2. 時代のニーズに合わせた変化

こちらのインタビューは、3rdアルバム「Bremen」を発表したときのものです。

1stアルバムの「diorama」、2ndアルバム「YANKEE」を作っていく過程で、米津玄師さんが自分自身を変えていくプロセスが見てとれます。

『diorama』の時は、自分が美しいと思うような狭い視点でのみ作品を作っていたということが今になっては言えますね。このような作品の作り方は『diorama』を完成させた瞬間に、もうやめようと思ったんです。
(中略)
それで今回のアルバムは、自分ができるかぎりの普遍的な言葉と音を使って作品を作ってみたい、と思って作成しました。
(中略)
自分だけの文脈とか、自分が良いと思うこととか、自分がそれまで見て聞いてきた情報や知識というものは、必ずしもみんなが共有しているものではないわけですよね。自分にとって当たり前のことも、他人にしてみれば当たり前なことでもない。かつてのように、自分のことしか興味がないというような状態で音楽を作り続けたら、どんどん“袋小路“にはまり込んでいくような感覚があり、このままなら死ぬしかないと考えるようになってしまいました。だから全うな人間として生きていくためには、それしか道が残っていなかったんです。

https://realsound.jp/2015/10/post-4852.html

「自分はこういうものが作りたい」というクリエイターとしてのこだわりがありながら、それでは時代に取り残されてしまう。

こんな葛藤があったようです。

自分が美しいと思えるものを軸にしつつ「みんなが共有」できる楽曲を作る方向に大きく転換したことが、時代のニーズにピタッとはまったわけですね。

僕も革製品を作ったり、こうやってブログを書いたりしていますが、ものづくりをする人はつい「自分」にばかり集中してしまう癖があります。

いかに周りを見渡して、時代を見る目が大事かということが分かります。

3. 米津玄師のすごさとは?僕らが学ぶべきもの

米津玄師さんの魅力を紐解いていくと、僕たちも学ぶべきものが見えてきました。

3-1.「独特な世界観×普遍性」が現代の強者の特徴

今の時代で勝てる人の特徴は「独特な世界観」と「普遍性」を併せ持っているところだと思います。

ちょっと分かりにくいと思うので、分解していきます。

まずは「独特な世界観」について。

以前は何でもできる「オールラウンダー」が強いとされてきていましたが、現代の強者は「スペシャリスト」だなと感じる節は多いですよね。

「何かを極めた人」が強いのは、ミュージシャンに限らずYouTuberやインスタグラマーなどを見れば、誰もが納得できる事実ではないでしょうか?

米津玄師さんも、まさにその象徴だなと思うんです。

米津玄師さんの楽曲は、実際の楽器で演奏するのは相当難しそうな構成と、個性的な歌詞で成り立っていて、彼にしか作れない世界観がありますよね。

つまり独特な世界を極めた状態です。

次に「普遍性」について。

例えば童謡が長く歌い継がれる理由は、誰もが共感できる普遍性があるからですよね。

「Lemon」や「パプリカ」のように、誰もが口ずさみたくなるようなメロディーは、普遍性を持っているからこそ大ヒットしたと言えます。

独特な世界観と普遍性は、一見すると相反する性質です。

ボカロPとしてニコニコ動画で人気を博していた頃の彼を知る人は少ないと思いますが、ある意味で「大衆受け」する楽曲に変えてきたからこそ、広く受け入れられるようになったのではないかと思います。

2015年のインタビューでは、米津玄師さんが目指す理想についてこのように語っています。

たとえば、誰が作ったかもわからないような童謡が今も残ってるわけじゃないですか。作者不詳のものが何百年経っても残っているということは、ものすごい作品の強度なんだろうなと思う。究極的にはそういうものになりたいと思うんです。

https://cakes.mu/posts/11821

つまり初期の頃の楽曲に見られるような先鋭的な奇抜さを残しつつ(独特な世界観)、みんなが歌いたくなるようなメロディーと歌詞(普遍性)を持たせたことで「Lemon」や「パプリカ」が大ヒットしたのではないかと。

進化した普遍性、新しい時代の普遍性とでも言えるでしょうか。

そこが今の米津玄師さんの最大の魅力なのかなと思います。

世界で活躍する現代の強者の特徴は「独特な世界観×普遍性」を持つ人だというわけです。

「こぶし」も魅力の一つ

さらに付け加えると、民謡を彷彿とさせる独特な「こぶし」も彼の魅力。民謡のような懐かしさも、広く受け入れられた理由の一つだと思います。

てつごろう
てつごろう

米津さんの「こぶし」を、僕は勝手に「米津節」と呼んでいるんだよ。

3-2. 単に万人受けするものは、薄っぺらいだけ

同インタビューで、こんなことも語っています。

確固たる国民的なアイコンになって、誰からも好かれるようないい曲を作るというのは、ものを作る者として一番に目指すべきところだと思うんです。それが一番強度があるというか。だから、ひたすら強くなりたいという思いはありますね。

https://cakes.mu/posts/11821

「誰からも好かれるようないい曲」と表現していますが、単純に捉えてはいけないものだと僕は思っています。

表面的に「誰からも好かれる」曲を作ったところで、おそらく誰にも響かない薄っぺらいものになると思うんですね。

例えば応援ソングの定番「負けないで」(ZARD)、辛い時に優しく見守ってくれる「上を向いて歩こう」(坂本 九)、さらに言えばビートルズの数々の名曲など、何十年も前からずっと歌い継がれている曲があります。

元々の音楽的センスも必要ですが、長年の楽曲制作の積み重ねがベースにあって、時代の流れにマッチしたから到達できる世界ではないかと。

盤石な基本の上に応用ができて、極めた先にオリジナリティを出せる。

そのレベルに達したからこそ、本当の意味で「誰からも好かれるいい曲」ができるのではないでしょうか。

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4. 米津玄師さんのすごさから見る「現代を生き抜く強さ」

今回は、サブスクリプションサービス解禁というニュースをきっかけに、米津玄師さんとはどういった方なのか、彼の魅力から学ぶべきことについて、僕なりに分析してみました。

その中で見えたのは、現代の強者が持つ特徴。

何かを極めた人が普遍性を併せ持つと、今の時代で勝てる人になれるのではないか、ということです。

ただし、うわべだけの強さではなく、確固たる基盤が必要。

不安定な時代を強く生き抜くためには、米津玄師さんのように「独特な世界観×普遍性」を持つことが鍵になってくるのではないでしょうか。

米津玄師さんの曲を聴くなら

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最新アルバム「STRAY SHEEP」はもちろん、ボカロP時代の「花束と水葬」など全曲が配信されています。申し込みは下記からどうぞ。

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