こんにちは!
てつごろう(@Te256g)です。
NoCodeツールの一つ、Glideをご存知でしょうか?
GlideはWebアプリを高速に作ることができて、NoCodeの中でも特に開発スピードが速いと人気のあるツールです。
僕も試しに簡単なアプリを作ってみましたが、10分程度でベースが完成してとても驚きました。
そこでこの記事ではGlideの特徴やデメリット、作り方、学習方法について解説します。

本当に超高速で完成するので、みなさんも驚くと思うんだよ。
筆者について
てつごろう|@Te256g
Glideの基本的な使い方、簡単なアプリ開発方法を解説した記事はこちら。
1. NoCodeツールのGlideとは?Webアプリを高速開発
Glideは、プログラミングをせずにWebアプリ(PWA)を開発することができるNoCodeプラットフォームの一つです。
Glideの最大の特徴は、開発の速さ。
Google Spread Sheetをデータベースとしているため、見慣れた環境でデータを扱うことができますし、テンプレートも豊富なので、アイデアをすぐ形にすることができます。
他のNoCodeツールに比べても非常に速く開発できるのが1番のメリットと言えます。
上の公式YouTube動画を見ていただけると分かりやすいかと思います。
Progressive Web Appsの略で、Webサイトをアプリ風に見せる仕組みです。
アプリのようにインストールをしなくてもスマホのホーム画面にアイコンを作ったり、プッシュ通知、オフラインでも情報にアクセスできるなどの利点があります。
2. Glideの料金プラン【無料でも開発可能】

料金プランについての最新情報はGlideの公式サイトをご覧ください。
個人向けはFree app、Pro app、チーム&ビジネス向けはOrganization、Enterpriseのそれぞれ2種類のプランがあります。
無料のプランでも基本的に開発は可能ですが、データは500行まで、ストレージも100MBまで、Glideブランドとドメインでのリリースになるなど制限があります。
ひとまずアプリとして形にしたい、商用利用したいけど、そこまで大規模に育てるつもりはない、といった場合には無料プランでもOKかと思います。
その他、プラン毎の違いについてはこちらの通りです。

3. Glideの特徴
Glideの特徴を挙げると、以下の3つです。
- Google Spread Sheet連携
- テンプレートが豊富
- 開発スピードが早い
特徴1|Google Spread Sheet連携
データベースにはGoogle Spread Sheetを利用します。
エクセルにも近い見た目なので、データベースの開発や操作経験がない方にも優しいですね。
アプリとSpread Sheetが連携していて、新規作成する時にファイルを選ぶだけで、リストを自動的に作ってくれます。

作り方については後述するんだよ。
さらにSpread Sheet上でもアプリ上でも、データを編集すると相互にリアルタイムで反映されます。
特徴2|テンプレートが豊富

このように豊富なテンプレートからアプリを作ることができます。
僕がざっと数えたところ、無料のテンプレートだけでも78種類ありました。
有料のテンプレートを含めれば、その倍以上はありそうです。
カテゴリーも多種多様で、人事管理、販売・顧客管理などビジネス向けから、健康や教育系まで幅広く用意されています。

特徴3|開発スピードが早い
上記2つに関連しますが、とにかく開発のスピードが速くなることが最大の特徴。
データベースとなるSpread Sheetの中身さえ用意できていれば、見た目など細かい部分にこだわらなければ1時間もかからずアプリが完成します。
緊急で作らなければいけないとか、まずは形にしてリリースしたいといった場合にはすごく重宝するツールですね。
4. Glideの登録方法と基本的な使い方
Glideの登録方法と基本的な使い方を解説します。
4-1. Glideの登録方法
Glideの公式サイトにアクセスしたら「Get Started」ボタンから登録するだけです。
その後は、テンプレートやSpread Sheetからすぐに開発に入ることができます。

4-2. Glideでアプリを開発する流れ
アプリを作る時の基本的な使い方を解説します。
テンプレートから作る方法と、Google Spread Sheetから読み込む方法があります。
豊富なテンプレートをベースにカスタマイズすればあっという間に完成します。
自分で一から作る場合も、Google Spread Sheetから読み込むだけで自動的にリスト形式に整形して、見やすい形でアプリに反映してくれます。
例えば、Webサイトのブックマーク管理アプリを作る流れで解説していきます。
まずはこのようにSpread Sheetでデータを用意。

アプリの作成メニューで「From Google Sheet」を選んで、作成したSpread Sheetを選択します。


これだけで下図のようにアプリの画面が作られ、リスト形式で表示してくれます。

リストの一つをタップしてみると、このようにレコードの値がきれいに表示されます。

しかもこのようにURLをリンクと認識してくれるという優れものです。

あとはテーマやアイコン、文字をカスタマイズすれば、ベースは完成してしまいます。

このスピード感はぜひ体験して欲しいんだよ。
5. Glideのデメリット
速くて簡単に開発ができるのは素晴らしいのですが、実際にアプリを作る中でいくつかデメリットも感じました。
- デメリット1|見た目の細かい調整が効きにくい
- デメリット2|バックアップが取得できない?
デメリット1|見た目の細かい調整が効きにくい
非常に簡単に作れる反面、見た目やレイアウトでの融通が効きにくいのがデメリットです。
文字の行間、要素の余白などの変更ができないようなので、日本語の長文だと少し読みにくい印象です。(※)
またデザインに関しても制約があるため、競合との差別化が難しそうです。
デメリット2|バックアップが取得できない?
作業中に自動で保存してくれているようなのですが、バックアップを取得することができないようです。(※)
作業をしていて「あの状態に戻したい!」と思った時、開発画面にある「戻る」ボタンで戻すことができるのですが、バージョンで管理できないのが難点ですね。
アプリを複製しておくことはできるので、それで対応するしかないようです。

※無料プランだからなのか、行間の調整やバックアップができなかったんだよ。方法があれば教えて欲しいんだよ。。。
6. Glideの学習方法
Glideについて学べるサイトなどの情報をまとめました。
「世界最大級のオンライン学習プラットフォーム」と呼ばれるUdemyでは、Bubble、Adalo、Glide、AppSheet、Webflowなど当ブログでもご紹介しているNoCodeプラットフォームの講座も公開されています。
一部、無料で公開されている講座もあるので、気になる方は登録してみてください。
6-1. 公式サイト
まずは公式サイトの学習ページで動画を見るのが良いと思います。

YouTube動画へのリンクも掲載されています。
すべて英語ですが、動画を見るだけでもイメージできるはず。
サポートページにはFAQが掲載されています。

6-2. YouTube
公式YouTubeチャンネルはこちらです。
公式サイトからもリンクされています。
6-3. コミュニティ
コミュニティサイトもあります。
メンバー同士で質問や回答ができたり、情報共有、議論の場として使われています。

NoCode全般について学びたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
6-4. 書籍(NoCode Glide 超入門 – 基礎から学んでTodoアプリを作ろう Kindle版)
数少ないNo Code関連書籍です。
≫「NoCode Glide 超入門 – 基礎から学んでTodoアプリを作ろう Kindle版」
Glideの入門からTo Doアプリを開発するまでの流れを解説しています。
日本語で解説している資料は少ないので、体系的にしっかり学べる技術書は、これからしっかり取り組んでいくには最適ですね。
価格は1,000円(税込)。
アプリ開発ができる人材はとても重宝されるので、かなり安いのにリターンの大きい投資ですね。

案件を1件でも獲得することができれば、元はすぐに取ることができるんだよ。
7. まとめ
今回はプログラミング不要でアプリなどの開発ができるNoCodeツールの一つ、Glideの概要をご紹介してきました。
最後に特徴をまとめます。
- Google Spread Sheet連携
- テンプレートが豊富
- 開発スピードが早い
元になるデータがあれば、1時間もあればアプリが完成してしまうのがGlideのすばらしいところですね。
一方、デザインやレイアウト面で制約が多い印象なので、あまり気にせず、とにかく早くアプリを開発したい場合にはとてもおすすめできます。
個人でアイデアを形にしたい方、世間にニーズがあるか分からないけど試しにリリースしてユーザーの反応を見たい方(PMF)には向いてますね。
「こんなものを作ってみたい」と思っている方、ぜひ試してみてください。
Glideの基本的な使い方、簡単なアプリ開発方法を解説した記事はこちら。
NoCodeを学ぶ方法
2021年8月26日最新情報!!
動画のオンライン学習サイトで取り扱われるようになっていました!(2021年8月時点)
「世界最大級のオンライン学習プラットフォーム」と呼ばれるUdemyは、動画で学べるのでおすすめ。
BubbleやAdalo、Glide、AppSheet、Webflowなど、当ブログでもご紹介しているNoCodeプラットフォームも動画講座が用意されています。
一部、無料の講座も公開されているので(2021年8月26日時点)、気になる方はとりあえず登録してみては?
もちろん、日本語の講座はたくさん公開されています。
「Glide」「Adalo」「Bubble」を学べる日本語の専門書もあります。
日本語でまとまっている参考サイトや書籍はまだまだ少ないので、このような本を購入して学ぶのが効率的ですね。
NoCodeの基礎から、NoCodeツールの中でも特に人気のある3つのプラットフォームの使い方まで網羅的に学習できます。
コメント