AppSheetとは?特徴、料金プラン、学習方法などを解説

AppSheetとはNoCode

こんにちは!
てつごろう(@Te256g)です。

この記事では、プログラミングが不要でWeb開発ができるNoCodeツールの一つ、AppSheetについて解説します。

AppSheetは2020年1月にGoogleに買収されたサービスで、Google Cloudに含まれています。

農業、流通業、製造業といった業種別だけでなく、顧客管理、人事などの業務別、さらにはアプリの機能別など、多種多様に分類されたサンプルアプリが豊富。
自分の状況に最適なアプリを見つけることができます。

Googleスプレッドシートはもちろん、Office 365のExcelやDropboxなど様々な外部サービスとの連携機能、OCRや自然言語処理(SIRIやALEXAのような機能)といった高度な機能を備えているのが大きな特徴です。

今回はAppSheetについての概要、特徴、学習方法などをまとめました。

てつごろう
てつごろう

機能・拡張性がありながらも柔軟、効率的に開発できるツールなんだよ


 筆者について

大学時代に情報システム系学科でC、Java、VC++を学ぶ。IT企業ではハードウェアエンジニアとしてWindows/UNIX系システムの保守・運用を担当。現在は個人でWebサイト制作を請け負っています。NoCodeの可能性に惹かれ、Webサービス開発に向けて勉強中。

てつごろう|@Te256g


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1. AppSheetとは?高度な機能・拡張性・柔軟性のあるツール

AppSheetとは、プログラミングをせずに直感的にアプリ開発ができるNoCode(ノーコード)ツールで、Google Cloudのサービスの一つです。

2020年1月14日にGoogleが買収したサービスとして注目を集め、本記事執筆時点では240万ものアプリが開発されています。

アプリのサンプルが豊富で、業種・機能・特徴など細かく分類されたテンプレートを利用することで、効率的なアプリ開発をすることができます。

2. AppSheetの主な特徴3つ

AppSheetの特徴をまとめました。

AppSheetの主な特徴3つ
  • サンプルアプリが豊富かつ業種・業務に最適なアプリを探しやすい
  • 写真撮影など標準機能の他、機械学習、OCRなど高度な機能もある
  • データソースとして連携できるサービスが豊富

2-1. サンプルアプリが豊富かつ業種・業務に最適なアプリを探しやすい

公式サイトにもあるように、サンプルのアプリが業種・産業別(Industry)、業務別(Function)、特徴別(Feature)に細かく分類されています。

業種や業務の状況に合わせて最適なサンプルアプリを探すことができるのは、他には見られない大きな特徴といえますね。

2-2. 写真撮影など標準機能の他、機械学習、OCRなど高度な機能もある

OCR機能
OCR機能

写真撮影と保存、GPSでの位置情報の取得、バーコード読み取り機能などは標準で利用できます。

それだけでなく、自然言語処理やOCRなど高度な機能を利用できるのもAppSheetの大きな特徴です。

AppSheetの高度な機能
  • 自然な言葉でアプリ内のデータ検索ができる(SIRIやALEXAのような)機能
  • OCRで手書きの文字を認識してデータベースに登録できる機能
  • アプリの履歴データから傾向を予測する機能

2-3. データソースとして連携できるサービスが豊富

連携できるサービスが豊富
連携できるサービスが豊富

データソースとして利用できる外部サービスの種類が豊富なところも大きな特徴です。

例えばNoCodeツールでも有名なGlideはGoogleスプレッドシートを利用できますが、AppSheetは以下のようなクラウドサービスを利用できます。

AppSheetがデータソースとして連携できるサービス
  • Googleスプレッドシート、Googleフォーム
  • エクセル Office 365
  • Dropbox
  • Smartsheet
  • Salesforce
  • Box

3. AppSheetの料金プラン【サポート対応は要注意】

プランとしてはすべて有料にはなっていますが、試しに開発してみるのであれば無料で利用可能です。

料金プラン
  • Premium:5ドル
  • Pro:10ドル
  • Business:非公開
    ※金額は1ユーザーあたりの月額

一番安いPremiumでも機能は十分に備わっていますが、拡張機能や高度なセキュリティ機能、チーム開発、機械学習などを利用する場合はPro以上の契約が必要です。

注意が必要なのが、サポート対応。

商用利用する場合などで地味に重要になるのがサポート対応ですが、メールサポートに対応しているのはProプラン以上です。

Premiumでも「Support」にチェックが入っているので一見安心できそうですが、プルダウンメニューを開くと、実はメールサポートが含まれていないのでご注意ください。

EメールのサポートはPro以上
EメールのサポートはPro以上
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4. AppSheetの登録方法

AppSheetの登録方法を解説します。

公式サイトにアクセスして、GoogleまたはFacebookでサインアップするか、メールアドレスでアカウントを作りましょう。

AppSheet公式サイト
AppSheet公式サイト

「Start for free」ボタンをクリックすると、このようにデータベースとして利用するストレージサービスの選択画面が表示されます。

どれかをクリックすると各サービスのログイン画面が表示されるので、ログイン処理を行うだけです。

ストレージサービスを選択
ストレージサービスを選択

ストレージサービスのアカウントでログインが完了すると、このようにダッシュボードが表示されます。

ちなみに僕の場合、Googleスプレッドシートでいくつかファイルが保存されているため、以下のようにシートが4つ(Reservation、my-restaurantsなど)表示されています。

ダッシュボード
ダッシュボード

登録手順はこれだけ。

サンプルのアプリを元に開発することができるので、ご自身の業種・業務の課題に合うアプリを見つけてみてください。

てつごろう
てつごろう

開発の基礎や流れについて別の記事で解説予定なんだよ。

5. AppSheetの学習方法

AppSheetについて学習できるサイトをまとめました。

NoCodeツールでは珍しい日本語サイトもあるので、ぜひ一度ご覧ください。

オンラインの動画学習サイトがおすすめ

「世界最大級のオンライン学習プラットフォーム」と呼ばれるUdemyでは、Bubble、Adalo、Glide、AppSheet、Webflowなど当ブログでもご紹介しているNoCodeプラットフォームの講座も公開されています。

一部、無料で公開されている講座もあるので、気になる方は登録してみてください。

5-1. ナレッジベースサイト(日本語)

日本語のコミュニティサイト
日本語のコミュニティサイト
業務アプリ | アップシート 紹介サイト
最先端のアジャイルアプリ開発のプラットフォーム「アップシート」をご紹介します。APPSHEETはビジネスアプリに特化したプラットフォームです。業種・業態・業務内容を問わず、どんなワークフローからもアプリを生成。業務のデジタル化に貢献します。(アップシート 紹介サイト)

僕が確認している中で、唯一のありがたい日本語サイトです。

利用するにはユーザー登録(無料)が必要です。

概要や基本操作などの基礎から応用まで網羅的に日本語で解説されているので、AppSheetを学習するならここはマスト。

5-2. 公式YouTubeチャンネル(英語)

AppSheet
The no-code development platform for building powerful mobile & web-applications.Visit us at to learn more.

公式のYouTubeチャンネルです。

AppSheetの概要や始め方などの基礎から具体的なアプリの開発方法まで、たくさんの動画が公開されています。

5-3. ヘルプサイト(英語)

AppSheet Help
Official Help Center where you can find tips and tutorials on using and other answers to frequently asked questions.

公式のヘルプサイト。文字中心に学びたい方はこちらがおすすめです。

こちらも幅広くコンテンツが充実していて、アプリの設計、データベース設計などアプリ開発に必要な知識を始め、Data、UX、Behaviorなど開発に関わるキーワードで検索することができます。

5-4. オンライン学習サイト「Udemy」(英語)

Just a moment...

オンラインの動画学習サイト「Udemy」でもAppSheetについて学ぶことができます。

ただし英語だけのようです。

5-5. コミュニティ(英語)

AppSheet
Find answers, ask questions, and connect with other creators.

AppSheet開発者のコミュニティサイトです。

英語ができる方であれば、不明点などがあればここで質問しましょう。

アプリのUI/UXデザイン、データベースの概念を学びたい方は、アプリ開発を学ぶという方法もあり

アプリのUI/UX、プログラムの仕組みやデータベースの操作、概念につまづいてしまう方もいるかもしれません。

NoCode開発の説明をしておきながらなんですが、そういった場合はアプリ開発を学ぶのもいいと思います。

ただ、正直なところプログラミングスクールは高額です。いきなり講座に申し込むのはハードルが高いので、例えばTechAcademyの無料体験などで試してみるのもありですね。

6. まとめ

今回はAppSheetの概要や特徴、学習方法などを解説しました。

  • サンプルアプリが豊富かつ業種・業務に最適なアプリを探しやすい
  • 写真撮影など標準機能の他、機械学習、OCRなど高度な機能もある
  • データソースとして連携できるサービスが豊富

このように高度な機能や拡張性を持ちながらも、非常に柔軟かつ効率的にアプリ開発をすることができます。

数あるNoCodeツールの中でもAppSheetは日本語のコミュニティサイトがあって、豊富なコンテンツが揃っています。

まずはそこで学習しつつ、無料利用できるので実際に開発してみてください。

より詳しい解説は後日、別の記事でご紹介する予定です。

NoCodeを学ぶ方法

2021年8月26日最新情報!!

動画のオンライン学習サイトで取り扱われるようになっていました!(2021年8月時点)

「世界最大級のオンライン学習プラットフォーム」と呼ばれるUdemyは、動画で学べるのでおすすめ。
BubbleやAdalo、Glide、AppSheet、Webflowなど、当ブログでもご紹介しているNoCodeプラットフォームも動画講座が用意されています。

一部、無料の講座も公開されているので(2021年8月26日時点)、気になる方はとりあえず登録してみては?

もちろん、日本語の講座はたくさん公開されています。



「Glide」「Adalo」「Bubble」を学べる日本語の専門書もあります。

日本語でまとまっている参考サイトや書籍はまだまだ少ないので、このような本を購入して学ぶのが効率的ですね。

NoCodeの基礎から、NoCodeツールの中でも特に人気のある3つのプラットフォームの使い方まで網羅的に学習できます。

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